2025年7月01日

「なんとなく胃のあたりがムカムカする」
「食後に気持ち悪くなる」「吐き気まではないけど、ずっと不快」
こうした「胃のムカムカ感(悪心)」は、誰にでも起こりうる症状ですが、放っておいてよいものと、そうでないものがあります。
◆ 胃のムカムカはどうして起こるの?
悪心や嘔吐は、脳の「嘔吐中枢」や「化学受容体引金帯(CTZ)」が刺激されて発生します。
そのきっかけとなる要因は多岐にわたりますが、消化管(特に胃)の異常が関与していることも多く見られます。
主な原因としては:
胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎
ピロリ菌感染
胃がん
脂っこいもの・アルコール・ストレスによる機能的胃障害 など
中には命に関わる病気が隠れている場合もあるため、注意が必要です。
◆ 実は見落とされやすい「ムカムカ感」
「ムカムカするけど、食欲はあるし熱もないから大丈夫」
「疲れてるだけかも」
そう思って放置してしまう方も多いのですが、“ムカムカ=胃が何かを訴えているサイン” かもしれません。
◆ こんな症状があれば、胃カメラをおすすめします
食欲が落ちた
空腹時や食後に胃のあたりが気持ち悪い
胸やけ、げっぷが多い
黒い便が出た、貧血を指摘された
ピロリ菌感染歴がある、または未検査
これらは胃の粘膜に炎症や潰瘍があるサインの可能性があり、内視鏡検査(胃カメラ)での確認が必要です。
◆ 胃カメラでわかること
当院で行う胃カメラ検査では、以下のような異常を調べることができます:
胃炎や潰瘍、びらんの有無
ピロリ菌感染の有無(必要に応じて生検)
食道・胃・十二指腸の腫瘍やポリープ
機能性ディスペプシアなどの診断
◆ 検査はつらくない?当院の取り組み
「胃カメラはつらそう」「オエッとなるのが怖い」
そんなイメージを持たれている方も多いですが、『当院では鎮静剤を用いた“苦しくない内視鏡』を実施しています。
リラックスした状態で検査を受けていただけますので、初めての方も安心です。
◆ まとめ:
ムカムカが続くなら、まずはご相談を
悪心(ムカムカ感)は、胃や消化管の異常が発信している初期のサインかもしれません。
「疲れかな?」「更年期かも?」と放置せず、一度しっかりと胃の状態を確認することが、体と心の安心につながります。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。