2025年11月07日

大腸がんは日本で年々増えている病気の一つで、早期に見つけることで治療の選択肢が大きく広がります。しかし、初期の大腸がんは自覚症状がほとんどありません。便に血が混じるなどの症状が出た時には、進行している場合もあります。
だからこそ、症状がない時期に「大腸がん検診」を受けることが大切です。
大腸がんは早期発見が大切
早期に発見できれば、内視鏡による切除だけで完治を目指せることもあります。進行してからでは手術や抗がん剤が必要になることもあり、体への負担が大きくなります。
「自覚症状がない」時期に見つけることが重要
便通異常や血便などがない方でも、定期的に検診を受けることが命を守る第一歩です。
箕面市の大腸がん検診の内容
箕面市では、市民を対象に大腸がん検診を実施しています。毎年受けることが可能で、費用の助成もあります。
対象年齢と受診条件
・箕面市に住民票がある40歳以上の方
・年に1回受診可能
・検査方法(便潜血検査:2日法)
便を2日分採取し、血が混じっていないかを調べる検査です。採取した便を提出するだけで済むため、体への負担が少なく、多くの方が受けやすい方法です。
費用と助成制度(無料になる方も)
・無料:対象年齢の方は自己負担なし
・有料:対象外の方は自己負担 (当院では、1000円で行っております。)
検診で陽性(便潜血あり)となった場合は?
大腸カメラによる精密検査が必要
便潜血検査は「大腸に異常があるかもしれない」というサインを見つける検査です。陽性=がん、ではありません。痔や炎症でも陽性になることがあります。ただし、放置せず大腸カメラで精密検査を受けることが重要です。
当院での大腸カメラ検査の特徴
・鎮静剤を使用し、眠っているような状態で苦痛を軽減
・高性能の内視鏡システムを導入し、小さな病変も早期に発見
・放置せず早めに受診すべき理由
大腸ポリープや早期がんは症状が出ないため、陽性判定が出た時点で放置せず受診することが、進行がんを防ぐ大切なステップです。
よくある質問(Q&A)
Q.前日の食事や薬はどうすればいい?
A.便潜血検査は普段通りの生活で構いません。大腸カメラを受ける場合は、事前に医師から食事・薬の指示があります。
Q.痔があっても検査を受けた方がいい?
A.痔があると便に血が混じることがありますが、それだけで安心はできません。大腸がんの可能性を否定できないため、必ず検査を受けましょう。
Q.陽性=がんということ?
A.いいえ。陽性だからといって必ずがんとは限りません。精密検査で原因を確認することが大切です。
箕面市で大腸がん検診をご希望の方へ
大腸がん検診は、命を守るための第一歩です。箕面市にお住まいの方は、ぜひ毎年の受診を心がけてください。また、検診で陽性となった方、あるいは血便などの症状がある方は、迷わず大腸カメラ検査をご検討ください。
当院ではWEB予約でのご相談を受け付けています。「検診を受けたい」「大腸カメラを相談したい」という方は、お気軽にご連絡ください。