2025年7月10日

梅雨明けから続く猛暑で「なんとなく食欲が出ない」「食べてもすぐ満腹になる」と感じていませんか?
たしかに夏バテによる一時的な食欲低下はよくあります。しかし、2週間以上続く食欲不振や、体重の減少を伴うような場合、消化器疾患や他の病気のサインである可能性もあるのです。
◆ 食欲不振の原因はさまざま
食欲は、胃腸の調子やホルモン、自律神経、さらには脳やストレスとも関係しており、原因は多岐にわたります。
以下のような疾患が食欲低下の背景に隠れていることがあります:
胃がん・食道がん・膵がんなどの悪性腫瘍
慢性胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎などの胃の病気
機能性ディスペプシア(FD):胃の動きが悪く、満腹感や胃もたれが起こる病気
慢性的な便秘・過敏性腸症候群(IBS)など腸の運動異常
うつ病や不安障害などのメンタルヘルスの問題
夏バテや脱水による一時的な代謝の低下や内臓疲労
◆ 食欲不振+こんな症状は要注意!
以下のような症状がある場合は、消化器の精査が必要です:
食べ物がつかえる・のどに違和感
食後の吐き気や胃もたれ
げっぷや腹部膨満感が続く
体重減少・倦怠感・貧血症状
夜間の発汗や微熱
これらの症状は、胃や食道の腫瘍性疾患、または慢性の炎症性疾患が背景にあることもあります。
◆ 内視鏡検査で早期発見・安心を
当院では、上部内視鏡検査(胃カメラ)を通じて、胃や食道、十二指腸の粘膜を直接観察することができます。
以下のような評価が可能です:
胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎の有無
ポリープやがんの早期発見
ヘリコバクター・ピロリ菌感染の確認
胃の動き(排出遅延)の評価
胃カメラは「つらそう」というイメージがあるかもしれませんが、当院では鎮静下での検査も可能。
眠っている間に終わるので、苦痛なく受けていただけます。
◆ 夏バテと思い込まず、気になる方はご相談を
夏はただでさえ体力が落ちやすく、胃腸にも負担がかかります。
「歳のせいかな」「疲れてるだけかも」と思って見過ごさず、早めの受診が健康維持のカギです。
気になる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
消化器内視鏡専門医による丁寧な診察と検査で、あなたの「食欲不振」の原因を明らかにします。