2025年7月25日

こんな経験ありませんか?
子どもがおもちゃやコインを口に入れて飲み込んだ
高齢の方が薬のPTPシートごと服用してしまった
食事中に魚の骨やつまようじが引っかかった
こうした「異物誤飲」は、誰にでも起こりうる身近なトラブルです。
でも、放置してしまうと重大な合併症につながることがあります!
なぜ危険なの?
異物が 食道や胃、腸に長時間とどまると…
食道穿孔(穴が開く)
縦隔炎(命に関わる感染症)
腸閉塞(イレウス)や腹膜炎
特に 尖ったもの(魚骨・つまようじ)や複数の磁石、電池 は要注意!
「そのうち出るだろう」 は危険な考え方です。
誤飲したときの対応ポイント
1. 食道にある場合
そのまま放置はNG!
食道に異物があると、穿孔・炎症のリスク大。
胃内に押し込むか、内視鏡で摘出が必要です。
2. 胃の中にある場合
尖った物・長いもの・サイズの大きい物・複数の磁石・化学的に危険な物 → 内視鏡で取り除く
小さい物なら、自然排出することもありますが、レントゲンで経過観察が必要。
3. 腸まで進んだ場合
ほとんどは自然排出しますが、
イレウスや腹膜炎があれば手術になることも!
危険な異物はレントゲンで経過を追います。
受診の目安
飲み込んだ異物が 尖っている・大きい・電池や磁石
飲んだかどうか分からないが、のどや胸に違和感がある
吐き気・よだれ・胸の痛み・飲み込みづらさがある
このような場合は、すぐに医療機関で検査を!
当院の対応
必要に応じてCT検査で異物の場所の確認を行います。上部消化管内視鏡(胃カメラ)で安全に異物を取り除きます
鎮静剤を使用するので、眠っている間に処置が可能
緊急時にも柔軟に対応できます
異物誤飲は「時間との勝負」です。
「大丈夫かな?」と思ったら、迷わず当院へご相談ください。