2025年6月30日

「おならが多い」「においが気になる」「お腹が張ってつらい」――こんなお悩みを抱えていませんか?
実は「放屁(おなら)」は、消化器の健康状態を映す鏡のようなものです。単なる生理現象と片付けられがちですが、時には消化吸収の異常や腸内環境の乱れ、さらには病気のサインとなっていることもあります。
おならの正体とは?
おならの主成分は、飲み込んだ空気(主に窒素・酸素)と、腸内で発生するガス(水素・メタン・二酸化炭素など)です。特に腸内細菌が食物繊維や糖質を分解する際に発生するガスは、においの原因にもなります。
つまり、 「おならが多い」「臭いが強い」=腸内で何かが起きている可能性 があるということです。
放屁に関連する症状に注意
以下のような症状がある場合、消化器内科での精査をおすすめします:
お腹がいつも張っている(腹部膨満感)
食後すぐにガスがたまる感じがする
頻回の放屁がつらく、日常生活に支障がある
おならに便臭が強く混じる
最近便通が不安定(便秘・下痢を繰り返す)
こうした症状は、「過敏性腸症候群」「小腸内細菌増殖症(SIBO)」「消化不良」「乳糖不耐症」などが背景にあることもあります。
胃や大腸の精密検査が必要なことも
当クリニックでは、 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)による詳細な観察が可能 です。
例えば:
胃の機能低下 や 消化不良 によって発酵ガスが増えることがあります
大腸の腫瘍や炎症(大腸炎など) がガス溜まりの原因になっていることも
まとめ
おならは「体の声」です
「たかがおなら」と思わず、 繰り返す症状にはしっかりと耳を傾けましょう。
特に以下のような方は、当院でのご相談をおすすめします:
放屁・膨満感が長引いている方
40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない方
食生活を見直しても改善が見られない方
些細なお悩みでも構いません。お腹の違和感が気になるときは、お気軽に当院へご相談ください。
消化器内視鏡専門医が、丁寧に診察・検査いたします。