刺身や寿司でお腹が激痛?|よしはら内科・内視鏡クリニック|石橋阪大前駅 最寄り

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刺身や寿司でお腹が激痛?

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2025年6月28日

刺身や寿司でお腹が激痛?

― 「アニサキス症」にご注意を ―
新鮮な刺身やお寿司。
「生魚を食べた翌日に、突然お腹が激しく痛くなった…」
そんな経験はありませんか?
それ、もしかすると「アニサキス症」かもしれません。

■ アニサキスとは?
アニサキスは、サバ、イワシ、カツオ、イカなどに寄生する寄生虫の幼虫です。
特に刺身や寿司などの生食を通じてヒトの胃や腸に侵入し、激しい腹痛や嘔吐を引き起こします。
釣りたての魚には内臓に多く寄生していますが、時間が経つと筋肉に移動するため、見た目にはわかりにくくなります。

■ どんな症状が出る?
アニサキスが体内に入ると、数時間以内に以下の症状が起こることがあります:
突然の激しいみぞおちの痛み(胃アニサキス症)
腹部全体の痛みや嘔吐(腸アニサキス症)
アレルギー反応(蕁麻疹やアナフィラキシー)
特にアニサキスに対する過敏症(アレルギー)を持っている方は、再感染時に重度の腹痛や腸のむくみ、狭窄などを起こすことがあります。

■ 予防できるの?
はい、可能です。
以下の方法でアニサキスを無害化できます:
−20℃以下で24時間以上冷凍(イカなどの生食に推奨)
中心部までしっかり加熱(70℃以上、もしくは60℃で1分以上)
鮮度が高くても、目視だけでは完全に見つけられないため注意が必要です

■ 当院での対応と診療の流れ
アニサキスによる腹痛が疑われる場合、当院では以下のように診療を進めます:
食歴や症状の確認(「昨日イカの刺身を食べた」などが手がかりに)
必要に応じて、内視鏡検査で胃内のアニサキスを直接確認・摘出
血液検査でアレルギーの関与を評価
重症例が疑われる場合には、画像検査も行います
※アニサキス症による食中毒は「感染症法に基づく届出対象」となっており、24時間以内に最寄りの保健所への届出が必要です(医療機関側で対応します)。

■ まとめ
「青魚・イカの生食後の激しい腹痛」はアニサキスの可能性あり
冷凍・加熱で予防できるが、完全には防げないことも
強い腹痛がある場合は、我慢せず早めの受診

「食べてすぐお腹が痛い」—そのサイン、見逃さないでください。
当院では、アニサキス症の診断・内視鏡による摘出・アレルギーの評価まで一貫して対応しています。

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