2025年7月13日

大腸カメラ前に使う「下剤」について
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)では、大腸の中をきれいにすることがとても大切です。そのため、検査の前に「下剤」を飲んで、大腸の中を空っぽにしていただきます。これにより、ポリープや炎症、がんなどの病変をしっかり確認することができます。
下剤とは?
下剤は、大腸の中の便を洗い流し、腸内をきれいにするための薬です。種類によって味や飲みやすさ、飲む量が異なります。当院では、患者様の体調やご希望に応じて、複数の下剤の中から最適なものをご提案しています。
下剤の種類と特徴・飲む量の目安
🔸 モビプレップ
最も一般的な下剤のひとつ。洗浄力も十分。
▶ 飲む量目安:1.5〜2L + 水500ml〜1L
🔸 ニフレック
長年使用されてきた実績のある下剤。
▶ 飲む量目安:2L + 水
🔸 マグコロールP
スポーツドリンク風味で比較的飲みやすい。
▶ 飲む量目安:1.8L + 水
🔸 サルプレップ
飲む量が少なく、レモン風味で比較的さっぱり。
▶ 飲む量目安:480〜960ml + 水1〜2L
🔸 ピコプレップ
少量で済み、オレンジ風味。
▶ 飲む量目安:300ml + 水2L
🔸 ビジクリア
錠剤タイプの下剤。液体が苦手な方に。
▶ 飲む量目安:錠剤50錠 + 水2L
※効果には個人差があります。安全性と効果を見ながら医師が処方いたします。
自宅での服用(自宅法)と、院内での服用(院内法)
下剤を飲むタイミングや場所は、次の2つの方法から選べます。
◆ 自宅法(自宅で下剤を服用する)
特徴:自宅でゆっくり下剤を服用し、排便後にクリニックに来院
メリット:リラックスして準備できる/来院時間が短縮できる
注意点:排便状況を自分で確認する必要がある/自宅のトイレ環境が重要
◆ 院内法(クリニックで下剤を服用する)
特徴:クリニックに来てから下剤を服用
メリット:スタッフがサポートしてくれるので安心/不安が少ない
注意点:来院から検査まで3〜4時間程度かかる
当院では、院内での下剤服用時に水道水は使用しておりません。
当院では、下剤の希釈に一般的な水道水は使用せず、水素水を採用しています。少しでも体に優しく、安心して検査を受けていただけるよう、細部にまでこだわっています。ペットボトル等のご持参は不要です。
どちらの方法が合っているか?
患者様の生活スタイルや体調、ご希望に応じて柔軟に対応いたします。
初めて検査を受ける方、ご高齢の方、持病がある方は院内法がおすすめです。
慣れている方や、忙しい方には自宅法も可能です。