高齢者に増加中?知らないうちにできている「大腸憩室症」とは|よしはら内科・内視鏡クリニック|石橋阪大前駅 最寄り

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高齢者に増加中?知らないうちにできている「大腸憩室症」とは

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2025年7月18日

高齢者に増加中?知らないうちにできている「大腸憩室症」とは

「お腹が痛いけど原因がわからない」
「便秘気味で、下腹部が張る感じがある」
「検診で“大腸に小さな袋がある”と言われたけど大丈夫?」
これらの症状や指摘に心当たりがある方は、「大腸憩室症」の可能性があります。

◆ 大腸憩室症とは?


「憩室(けいしつ)」とは、大腸の壁にできる小さな袋状の突出物です。
加齢とともに腸の壁が弱くなることでできやすくなり、特に左側の下行結腸やS状結腸に多く見られます
欧米では高齢者の60%以上に認められるとされ、日本でも食生活の欧米化とともに増加傾向です。
多くは無症状ですが、ときに炎症や出血などの合併症を起こすこともあります

◆ こんな症状があれば要注意


左下腹部の痛み(押すと痛むことも)
発熱を伴う腹痛
下痢や便秘を繰り返す
血便(鮮やかな赤色の便)
繰り返す腹部の張り感や不快感
このような症状があれば、「憩室炎」や「憩室出血」を起こしている可能性があります。
特に突然の下血(赤い便)は、憩室からの出血が原因であることが多く、早急な対応が必要です。

◆ 診断には画像検査や内視鏡検査を


症状がある場合、CTなどの画像検査で炎症の有無や広がりを確認します。
また、内視鏡検査(大腸カメラ)では憩室の位置や数、出血の有無などを直接確認することができます。
出血や炎症の状態に応じた的確な診断・治療を行います。

◆ 治療はどうするの?


無症状の場合:定期的な経過観察や食生活の改善(食物繊維・水分の摂取)が中心です。
憩室炎:軽症であれば抗菌薬と安静で治癒しますが、重症例では点滴治療やまれに手術が必要です。
憩室出血:多くは自然に止まりますが、出血量が多い場合には内視鏡で止血処置を行うことがあります。

◆ 再発を防ぐために


便秘を避ける(腸内圧が上がることで憩室が悪化)
規則正しい排便習慣
高繊維食・水分摂取の習慣化

◆ メッセージ


大腸憩室症は珍しい病気ではありませんが、炎症や出血を起こすと緊急対応が必要になることもある疾患です。
「お腹の違和感が続く」「急な血便が出た」などの症状がある方は、自己判断せずに早めにご相談ください。
当院では、消化器専門医による丁寧な診察と、画像検査や大腸内視鏡等による正確な診断を行っております。

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