2026年9月25日

血便と下痢が同時に起こると、単独の症状よりも強い不安を感じる方が多いのではないでしょうか。この組み合わせは、感染性腸炎から炎症性腸疾患まで、さまざまな病気のサインである可能性があります。この記事では、血便と下痢を伴う場合に考えられる病気について解説します。
血便と下痢が同時に起こる主な原因
感染性腸炎
細菌(サルモネラ、カンピロバクターなど)やウイルスによる腸炎では、下痢に加えて血便がみられることがあります。発熱や腹痛を伴うことが多く、多くは数日〜1週間程度で軽快しますが、症状が強い場合は受診が必要です。
潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる疾患で、血便を伴う下痢が続くのが典型的な症状です。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴で、長引く場合は消化器内科での精密検査が推奨されます。
クローン病
消化管のどこにでも炎症が生じうる疾患で、下痢・血便のほか腹痛、体重減少を伴うことがあります。若い世代での発症が比較的多いとされています。
虚血性腸炎
大腸への血流が一時的に不足することで起こる腸炎で、急な腹痛の後に血便を伴う下痢がみられるのが特徴です。中高年の方にみられる傾向があります。
過敏性腸症候群(IBS)との違い
過敏性腸症候群はストレスなどによる下痢・便秘を繰り返す疾患ですが、血便を伴うことは基本的にありません。血便がある場合は、IBSとは別の原因を考える必要があります。
受診の目安
- 血便と下痢が2〜3日以上続く
- 発熱や強い腹痛を伴う
- 症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す
- 体重減少やだるさを感じる
これらに当てはまる場合は、感染性腸炎だけでなく炎症性腸疾患の可能性もあるため、早めに消化器内科を受診しましょう。
よしはら内科・内視鏡クリニックでの検査対応
「血便と下痢が同時に続く場合、感染性のものか、炎症性腸疾患によるものかを見極めることが大切です。当院では問診と大腸カメラを組み合わせて、原因の特定に努めています」(吉原友篤院長)
まとめ
血便と下痢が同時に起こる場合、感染性腸炎から炎症性腸疾患まで、さまざまな原因が考えられます。症状が数日以上続く場合や、発熱・体重減少を伴う場合は、自己判断せず消化器内科を受診し、原因を確認しましょう。
監修者プロフィール
吉原友篤(よしはら・ともあつ)
よしはら内科・内視鏡クリニック 院長
内視鏡専門医/消化器内科専門医/麻酔科標榜医

